フィトンチッドとは植物自ら発散しているもので植物自身を
細菌から守る役目の物質で天然の殺菌物質です。
野生動物が森の中で死んでも匂わないのはフィトンチッドの
殺菌・消臭効果のおかげなのです。
このフィトンチッドが植物のみならず人間健康に良い効果を
もたらす事が近年の研究によって分かってきました
肝機能を正常にしてくれ、自律神経を安定させる効果があり
快適な睡眠にも効果があるのがフィトンチッドです。
ダニなど害虫に対する防虫効果、浴室などのカビの防止、
食品の防腐、抗菌、殺菌作用。
人体の病原菌にも効果があることが分かっています。
森林には動物の排泄物や死骸、落ち葉、枯れ木などありますが
フィトンチッドにより悪臭は漂っていません。
逆に爽やかですがすがしい空気で満ち溢れています。
この消臭・脱臭効果は普段の生活臭にも効果があります。
このフィトンチッドは知らず知らずのうちに昔からいろいろなところで
活躍してきました。
例えばお寿司屋さん(回転寿司でない方がいいと思います)は
握った寿司をだす飯台はヒノキでできています。
ヒノキにはリモネンなどの香気成分がありこれがフィトンチッドとして
抗菌作用があります。
もちろんまな板もヒノキでできています。
ネタを入れてあるガラスケースにはサワラの葉っぱが敷き詰めて
ありますがこれにはビシフェリン酸が多量に含まれていて
フィトンチッドによる酸化防止作用があります。
ただ見栄えを良くするためだけに使用してるのではなくちゃんとした
重要な役割があったのです。
食べ物以外では日ごろ何気なく暮らしている住まいにもフィトンチッドが
活かされ重要な役割をしています。
ヒノキ、ヒバ、スギなどの木材で家を建てる理由は、木から放出される
フィトンチッドでダニや蚊、シロアリなどを寄せ付けずカビの
発生も抑えてくれるからなのです。
またクスノキには防虫効果のある成分を含んでいますので
クスノキを小さく切った物を防虫剤として使ったりしています。
クスノキで箪笥(タンス)を造ると害虫は寄ってこないと
言われていますがこれもフィトンチッド効果です。
端午の節句に菖蒲湯に入られた方も多いかと思いますが
ただの形式的な慣わしではありません。
ショウブにはアサロンという成分が含まれており鎮静効果や
疲労回復効果があります。これもフィトンチッド効果です。
冬至にはゆず湯に入ったりかぼちゃを食べたりします。
ゆず湯に入ると血行が良くなります。緑黄色野菜のかぼちゃには
カロテン、ビタミンC、たんぱく質、脂肪が含まれ冬場に新鮮な野菜が
不足しがちなので栄養たっぷりでカロリーの高いかぼちゃを食べて
風邪をひかないようにしていました。
ちなみにかぼちゃは夏野菜ですので昔の人はちゃんと冬まで
保存をしていたのですね。
(現代では冬に出回るかぼちゃのほとんどが輸入物のようです。)
まだまだ他にもフィトンチッドが活躍しているところもありますが
紹介はこれぐらいにしておきます。
しかし昔の人のフィトンチッドに対する生活の知恵には
驚かされるばかりです。
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